おうち英語と理論

言語が混ざること

タイトルの『日本語に英語が混ざること』ですが、3年ほど前にも書いたのですが、 今日は子どもが日英を混ぜて話すとき、どう対応したらいいのかについて、個人的に思うことを書きたいと思います。 日本語と英語が混ざる 言葉の配慮 参考文献 日本語と英語が…

『ルー語』って何?

バイリンガル育児をしていたり、子どもをインターナショナル・スクールに通わせていたりすると、子どもが どちらかの言語にもう一方の言語を混ぜる場合があります。 あるいは、2つ以上の言語を文単位で行ったり来たりする場合もあります。その現象をルー語と…

インプットの種類

前回の記事では、インプットとは何か簡単に書きました。いろんなインプットの仕方があると思いますが、 ここではインタラクションがあるか ないか?で考えたいと思います。 インタラクティブなインプット インタラクションの伴わないインプット 取組み次第で…

インプット仮説

今でこそ、至るところで耳にする『インプット』という言葉。 日本の英語教育で使われている「インプット」は、もともとは言語学者のKrashen氏が提唱したインプット仮説から広まったと考えています。 いろいろな批判もあるものの、今でも言語習得では有名な仮…

英語教育とクリティカル・リテラシー

先月テレビで放送された、予備校講師の林先生による「早期英語教育は不要」という主張、ここ最近 わたしの周りでも話題になっています。 情報を批判的・多角的に見る 形容詞や副詞がどう使われているか 情報の操作を読み解く 普段、テレビを ほとんど見ない…

ネイティヴへの憧れ

4歳8ヶ月。 バイリンガル育児を初めてから、3年。 バイリンガル育児で大切にしてきたことは、「多様性を受け入れる柔軟性」。 娘にも、新しい環境や人に対して壁を作らないようになって欲しいと思い、接してきました(過去の記事『多様性と異文化理解』)。 …

縦割りスリープ・オーバー

4歳6ヶ月。 先週末は、お友達にお誘いいただき、家で英語の取組みをしている仲間でお泊り会に行ってきました。 大人7人。子どもは 3歳から8歳までで、11人。 私は夕方まで仕事だったので、夕食以降から娘と参加しました。 娘が3歳になったばかりの頃からの …

言語発達の順序 と間違い

4歳2ヶ月。 以前、言語発達の順序について記事を書きましたが、最近、Smileが興味深い間違いをするようになりました。 過去の記事: english-at-home.hatenablog.jp english-at-home.hatenablog.jp english-at-home.hatenablog.jp 過剰に一般化する これは昨…

アカデミック・ライティングと型

大学院時代、人生が変わった というほど影響を受けた教授が2人います。 Lordes Ortega氏と、Kate Wolfe-Quintero氏です。2人とも第二言語ライティング(L2 writing)を研究していましたが、一見すると真逆のスタンスを取っていたように感じます。 Ortega氏…

意味のあるインプット

4歳1ヶ月。 先日の出来事。 夕ご飯までの時間、「何か動画を見るか」と尋ねると、 "I want to watch 'Peppa Pig' in French.(フランス語で「ペッパピッグ」観たい)" と返ってきたので、フランス語の"Peppa Pig"を流すこと1時間。 「内容わかったの?」と聞…

心地のよい言葉とは

4歳0ヶ月。 ここ最近、バイリンガル育児をやっている友達と話す機会が何回かあり、娘との関係を振り返っています。 一人のお母さんは、自身が帰国子女で、4歳の子どもには0歳から英語で語り掛けてきたとのこと。英語を話す子ども達とのプレイデートも頻繁に…

日本語と英語が混ざること

4歳0ヶ月。 トランス・ランゲージング(translanguaging)という考え方を最近知ったのですが、非常に興味深いです。 コード・スイッチングとの違い 教育現場でも記録されているトランス・ランゲージング 娘のトランス・ランゲージング? 言語間の境界線を超…

子供に合わせた語りかけ

3歳2ヶ月。 Smileが2歳半くらいのとき、プリスクール友達のママに、「なんでSmileの英語は聞き取りやすいのか。何かしているか」と聞かれたことがあります。Lちゃんは、Smileより2ヶ月年下で、両親共にアメリカ人です。 Lちゃんのお母さん曰く、Lちゃんは滑…

モチベーションと投資

先日あったプレイデイトは、会ってからお別れの時間まで全て英語。バイリンガル育児されている方たちからのお誘いがあり、参加させてもらいましたが、 長い時間、英語コンプレックスと格闘してきたわたしにとっては、英語で自分を表現しなくてはいけない場に…

発達の順序(否定の言葉)

以前、文法要素、質問文の習得順序について触れましたが、もう一つ分かりやすい順序で習得するのがNegation(否定の言葉)です。否定表現の習得は、幼児期の早い段階から見られるそうです。Smileもそうでしたが、イヤイヤ期の突入と同時に、一気に否定(拒否…

発達の順序(質問文)

質問文の発達順序 言語ルールを過度に当てはめる(Overgeneralization) 参考文献 以前、「習得順序にはパターンがあり、多くの場合はこのパターンに沿って習得する」と書きましたが、質問文の方が予測しやすい順番で習得するようです(Lightbown & Spada 20…

発達の順序(文法要素)

言語習得理論でよく言われるのが、習得順序にはパターンがあり、多くの場合はこのパターンに沿って習得していくということです。Smileの言語成長を観察していても、大体このパターンに沿っています。 Developmental Sequences(発達順序) 文法要素の発達順…