ピンクということにする

3歳2ヶ月。

プリスクールでは子ども達は、水を飲むコップ、フォークやスプーン、色鉛筆など、共有して使うものに関しては、基本的に色は選べないことになっています。

一人が、"I want purple!(紫がいい!)"と言うと、皆んな一斉に自己主張が始まり、収拾がつかなくなるのが主な理由。ましてや、主張の強い2歳から4歳。一人一人の要求を聞いていたら、不公平な状況になってしまいます。

そのため、誰かが色を指定したら、

  • 子ども: I want red!(赤がいい!)
  • 親と先生:I'm sorry. You don't get to choose color.(ごめんね。色は選べません)

と言って、ランダムに配ります。

Smileも、プリスクールに通い出して1年半経ちますが、未だに主張します。そして先日、drop offした日(預ける日)、迎えに行ったら、こんなエピソードがあったとメインティーチャーから報告がありました。

オヤツの時間に、ピンクのお皿が欲しかったSmileは、"I want pink!"と強く主張したそう。そこへメインティーチャーのお嬢さん Sちゃん(4歳7ヶ月)が、ピシャリと一言。

  • Sちゃん:Smile! Just pretend it's pink!(ピンクって言うことにすればいいでしょ!)
  • Smile:《一瞬、考えた後に、納得した様子で》Oh, okay.(あ、そうだね)

いつものように、"You can't choose color.(色は選べない)"と諭す必要もなく、大人の出番はなかったそうです。

そして今朝。朝ご飯を食べていたら、いつもと違うスプーンが目の前に置かれているのを見たSmileは、

  • Smile: 《お父さんに向かって》なんでこのスプーンなの?
  • お父さん:色んなスプーンが使えていいんじゃない?
  • Smile: でもグリーンじゃないね。《ちょっと考えて》I wanna pretend it's pink!(ピンクってことにする!)

今までだったら、二言くらいは粘るSmileですが、今日は自分の希望するものとは違っていたのに、あっさりそれを受け入れたことに拍子抜け。

  「色は選べない」というルールに対して、「ピンクということにすればいい」と機転を利かせるSちゃん。それに影響を受けて、Smileもまた少し学んだようです。  (フランス語の時間、ツリーの隣で楽しんでいるSmile)