小さな命の死

5歳1ヶ月。

虫があまり好きではないSmile。そのSmileが、この1ヶ月ちょっとの間、コオロギの世話をしていました。

家の中に迷い込んだコオロギを逃がそうとしたら、"I wanna keep it(飼いたい)"とSmile。

それから毎日、虫かごに入れたコオロギにキュウリやナスを切って あげて、

Smileも「スクスクちゃん」と名前を付けて毎日 話しかけたりしていました。

コオロギの寿命は成虫になってから1ヶ月くらいと読み、そろそろかなぁと思っていところで

昨日 その小さな命も終わりを迎えました。

そして今朝、そのことをSmileに伝えると 途端に悲しそうな顔に。

  • わたし: Smile, Sukusuku chan's not alive anymore.(スクスクちゃん、もう生きてないんだよ)
  • Smile: She's not alive? Why?(生きてないの?どうして?)
  • わたし: It died yesterday.(昨日 死んじゃったんだよ)
  • Smile: 《虫カゴを覗き込むSmile》She died? (死んだの?)
  • わたし: Yes. So let's take it to the park and bury it tomorrow.(うん。だから 明日 公園に持っていって埋めようね)
  • Smile: I like her. I don't want to bury her.(スクスクちゃんのこと好きだよ。埋めたくない)
  • わたし: I know. But it's good for Sukusuku chan that it can go back to where it's from.(そうだね。でも来た場所に戻るのは スクスクちゃんにとっても良いんじゃないかな)
  • Smile: Okay...(わかった)

2歳の頃から、死について少しずつ話してきましたが、

今回、自分で世話をしてきたコオロギが死んだというのは Smileにとっても悲しみは大きかったようです(過去の記事『命あるもの、ないもの(つづき)』)。

そして夜、Smileが小さい頃によく読んでいた絵本を読んだら、急に悲しくなったのか、ポロポロと泣き出すSmile。

「死んだ猫はどこに行っちゃうのか」。男の子の そんな素朴な疑問に

「死んだら 土の一部になって草木に栄養を与えるんだよ」と男の子のお父さんは答えます。

本を読み終わったあと、

"She'll help grow flowers, trees, and grass(スクスクちゃんも花と木と草が育つのを助けるんだね)"とSmile。

この日は 寒かったので 虫カゴにネットを被せて 一緒に移動していました。

本当に本当に小さな命。でも周りのわたしたちも そんな小さな「生命」について考えさせられる一ヶ月でした。