日本語ありきの英語

4歳11ヶ月。

昨日、プリスクールの帰り道で Smileとバスを待っていたときのこと。

  • Smile: 《連なって走るバスを見て》Look, mommy! バスが3だん。(見て、お母さん!バスが3だん)
  • わたし:バスが3
  • Smile: バスが3。あ、2になった!
  • わたし:本当だね。2になったね。

ここで敢えて英語にしなかったのは、Smileの「バスが3だん」という発言を聞いたから。

英語にしたら "three busses"で済んでしまうけれど、日本語は「〜台」。そちらを言って欲しかったのです。

本だったら「〜冊」、紙だったら「〜枚」、お箸だったら「〜膳」と、日本語では物によって数え方が変わります。

英語も、"a head of lettuce(一個のレタス)"、"a loaf of bread(1斤のパン)"、"a bowl of rice(ご飯1膳)"など、物によって数え方が異なるので、

会話する上で意識しながら使うようにしていますが、日本語ほどは気をつけていません。

Smileの母国語は日本語なので、母国語として日本語を使う以上、ちゃんとした表現も身につけて欲しいな、と。

以前、Smileとの日本語と英語の割合は、ある程度 Smileに任せていると書きました(過去の記事『英語と日本語の割合』)。

今でもそんな感じですが、日本語が多い日、英語が多い日は、そのときの状況で まちまち。非常に動的です。

そんなSmileの言語使用状況を見て、わたしも使う言語を調整するという具合です。

ただ、語りかけの9割を英語にした2歳前後と、もうすぐ5歳になる今のSmileとでは 両言語における重要度は違います。

2歳の頃は、発話を促すために一日のほとんどを 英語で語りかけをしてきました。

発話が安定してからは、英語に偏りすぎないようにバランスを見ながら、両言語の量を調整してきました。

4歳以降は、ある程度のことは英語で表現できるようになったので、今後は、スピーキングにおける流暢さを目指すよりも、

日本語や英語を通して 「何を学び吸収するか」、そして 学んだことを自分で どう広げていくか、ということを大切に見守りたいと思います。

それは、勉強をさせるということではなく、Smileの「どうして?なんで?」に向き合い、Smileの興味の種を育てるということ。

日本を一歩出れば、英語を話すことは すごいことでも優れているわけでもありません。

そんな中で 求められるのは英語以外の力。

それは専門分野でのスキルかもしれないし、人間としての魅力かもしれないし、色んな状況下で問題解決できる たくましさかもしれない。

将来、Smileがどこを拠点にするかは分かりませんが、母国語である日本語を使いこなすのはもちろんのこと、英語環境でも日本語環境でも「自分という軸」を持って欲しいなと思っています。

先週、プリスクールのお友達とmovie nightしたときの写真。Smileは一番右。ヨーヨー釣りにスーパーボールすくい。ママたちの手作りお祭りでした。

この日も日本語と英語、自由に飛び交っていました。

こんな風に、どちらの言語でも自分らしくいられる環境を大切にしたいです。