わざと負ける

4歳4ヶ月。

昨日は、3歳の子たちに英語の出張レッスンでした。

3歳児が4人。みんな Smileと一年しか違いませんが、この時間だけはSmileは うんとお姉さんにならないといけません。

以前、生徒さんのお母さんに、Smileは物分かりがいいと言われたことがありましたが、確かにSmileにとったら我慢が多い時間かもしれません(過去の記事『物分かり』)。

ここ最近は、カード取りゲームをする時に、「わざと負ける」ようにお願いしています。

たとえば昨日。色の復習で、色のカードを取るゲームをしたときのこと。

  • わたし:《子供たちに向かって》Where where where is blue?(青のカードはどこかな?)
  • Iくん:《青のカードをタッチして》I found it!(見つけた!)
  • わたし:Wow, good job! Okay, are you ready? Where where where is red?(わぁ。良く出来たね!じゃあ、準備はいいかな?赤はどこ?)
  • Smile: 《素早く赤をタッチして》I found it!(見つけた)
  • わたし:Good job! 《Smileに対して小声で》I know you know all the answers, but can you give chances to other kids after this?(良く出来たね!全部の答えを知ってるって分かってるけど、この後は、他の子に譲れる?)
  • Smile: 《たちまち表情が曇り》...Okay.(...わかった)

Smileにとってみたら簡単な色カード取りゲーム。Smileも他の子と同じように生徒の立場であったら、わざと負ける必要もありません。

でも2歳の頃から「アシスタント」という立場で接しているため、ここは我慢どころ。

答えは分かっているのに、自分は取ってはいけない。他の子ども達が興奮してカードを取る様子をSmileは憮然として眺めています。

でも、他の子が2、3枚と取れたところで、Smileにも本気で取っていいよ、と伝えたら機嫌は直りました。

ゲームが終わったあと、"Thank you for helping me a lot(たくさんお手伝いしてくれてありがとう)"と耳打ちすると、誇らしげな表情を浮かべていました。

2歳11ヶ月の頃は、気に入らないことがあるだけでレッスンを中断させるほど大泣きしていたSmile(過去の記事『If』)。

随分とお姉さんになったなぁ、と感心。

レッスン後、生徒さんのお母さんにバレンタインのクッキーをもらってご機嫌。