多様性と異文化理解

4歳4ヶ月。

バイリンガル育児をする上で「多様性」を大切にしたい、と何度か書いていますが、

Smileの思考が日々 複雑になるにつれて、わたしが使う言葉や態度も気をつけないといけない、と感じます。

4歳になる前のことですが、車椅子に乗っている人を見て、Smileが言いました。

  • Smile:He's sitting on (in) the wheelchair. かわいそうだね。(車椅子に座ってるね。かわいそうだね)
  • わたし:かわいそう?なんで?
  • Smile: わかんない。
  • わたし:うん。分からないよね。悲しいってあの人は思ってないかもしれないし、ハッピーだって思ってるかもしれないよね。
  • Smile:うん。

その時はただ単純に、自分と違って、車椅子に座っているのが「かわいそう」と感じたのかもしれません。

でもだからと言って、特別視してほしくないと思い、上のような答え方になってしまいました。

他にどんな言い方があったかな、と今でも考えますが、"How to Teach Children About Cultural Awareness and Diversity"という記事を読んで「なるほど」と納得。

子どもが 何かに対して、自分と違う点や似ている点について聞いてきたら、なるべく客観的に答えるのが良いのだそう。

その記事では、どのようにしたら子どもが異文化を理解し、多様性を受け入れられるようになるか説明しています。

中でも印象に残っているのは下の3つの点。

1. 自分と違う存在を認める

絵本を通じて、子どもが「自分は何者か」を理解するのを手伝う。同時に絵本から、人種、家族構成、宗教、能力が異なる人たちもいるんだということを理解する。(挙げられていた絵本をいくつか載せます)

・"It's Okay To Be Different(違ってていいんだ)"(多様性を題材)

・"Don't Call Me Special: A First Look at Disability(特別って呼ばないで:障害について知る)"(障害を題材)

・"What is God? (神様ってなに?)(宗教を題材)

2. 異文化に触れさせる

他の文化に触れることで、自分の文化とその文化の違いや共通点を知り、自分にとってその文化が深い意味を持つ。

3. 手本を見せる

まずは身近な大人が 文化的配慮をし、異文化を尊重する。そして偏見、人種差別あるいは鈍感さに対して反対の立場に立つ。

そうして子どももまた 文化的配慮ができるようになり、異文化を尊重できるようになる。


時に答えづらい質問をしてくるSmile。

でもその質問を通して わたしも世の中と向き合い直すきっかけをもらっている気がします。