お別れ

3歳10ヶ月。

先週、わたしの祖母が亡くなりました。95歳の大往生でした。

亡くなる直前、駆け付けたときは、ほとんど意識のない状態でしたが、不思議なことに、Smileが「おばあちゃん、がんばって!」と言うと、少し心拍数が上がるのです。

病院をあとにするときも、「また来るね!」とSmileが声をかけると、それまで反応のなかった祖母が深く頷き、手が少し持ちあがったのには、みんなも驚きました。

「聴力は最後まで残る」という看護士さんの話しの通り、祖母はみんなの声が聞こえていて、Smileの声もちゃんと届いていたのです。

葬儀の日、棺の中に花を入れるとき、それまで静かにしていたSmileが突然泣き出しました。Smileを抱っこして、祖母を二人で見下ろしながら、

  • わたし: She is so beautiful, isn't she?(曾祖母ちゃん、きれいだね。)
  • Smile: ≪声をあげて泣きながら≫ Yes.(うん)
  • わたし: Are you sad?(悲しいの?)
  • Smile: ≪泣きながら≫ Yes.(うん)

Smileが初めて「死」に触れたのは、2歳になって間もない頃でした。それ以来、『生と死』について、折あるごとに触れるようにしてきましたが、感情を露わにして泣いたのは今回が初めてです(2歳11ヶ月のときの記事 & )。

火葬式のとき、Smileが姉に聞きました。

  • Smile: Where's great grandma?(曾祖母ちゃんはどこ?)
  • 姉:She's in heaven.(天国にいるよ)
  • Smile: Heaven?(天国?)
  • わたし: Do you think she's feeling lonely or happy?(曾祖母ちゃん、寂しいかな。幸せかな?)
  • Smile: Happy!(幸せ!)
  • わたし:Why?(どうして?)
  • Smile: Because she's with angels and fairies!(天使と妖精と一緒にいるから!)

2歳11ヶ月の頃、「死」について少しでも分かるようにと、ときどき読み聞かせてきたのが、"The Tenth Good Thing About Barney(バーニーの10番目に良いところ)"という本。

大切にしていた猫のバーニーが死んで、悲しんでいる男の子のお話で、死んだら天国に行くのか、それとも土の一部になるのか、ということで友達とケンカになります。

祖母がどこにいるのか、Smileに聞かれて、土の中なのか天国なのか答えられませんでしたが、Smileなりに答えを見つけたようです。

 

若かりし頃の祖母。