3歳3ヶ月。
以前、バイリンガル育児を続ける上で、多様性を大切にしたいと書きましたが、多様性の価値を理解するには、違いを「知ること」も必要だと感じます。
Smileは2歳になる前から大のプリンセス好き。中でもシンデレラが特別好きなのですが、2歳半過ぎくらいのときにSmileの言った言葉にビックリした記憶があります。
- Smile: I want white (blond) hair and blue eyes like Elsa!(エルサみたいに、白い髪(金髪)と青い目が欲しい)
プリンセスのイメージをそのまま受け止めていることにも、若干2歳にして、理想とする髪の色や目の色のイメージが固まりつつあることにも驚きました。
Smileには、まだ「違い」を怖がったり退けたりするところはないようですが、今のその長所を伸ばし、物事を多面的に捉えられる力を付けるには、様々な物事の「違い」も一緒に勉強していく必要があると感じています。
ここ10年くらいで、日本でもクリティカル・シンキング(critical thinking)という概念が一般的になった印象がありますが、Smileにも、一つのレンズだけではなく、色んなレンズで物事を捉えられるようになって欲しいと思います。
クリティカルというと「批判的」という訳が出てきますが、批判的に物事を見るということではなく、偏った見方をしたり固定概念に捉われることなく、色んな側面から物事を捉えることだと考えています。
いつも育児の参考にしているHybrid Parenting(多文化能力を育む子育て)というサイトでは、クリティカルな視点を育てるのは、家庭でもできると書いています。
例えば、シンデレラの物語。ディズニーのシンデレラが有名かと思いますが、中国、エジプト、インド、フランス、インドネシア、メキシコ、中東、韓国版のシンデレラの物語もあるそうです。
こういった異なるシンデレラの物語を読み比べ、
- ストーリーの類似点と相違点
- その文化の独自性
- 同じ目的を達成するために、構想においてどのような工夫がされているか
などを問いかけながら、子どもと一緒に考えることも有効だそうです。
ディズニーの『白雪姫』や『シンデレラ』を良くないとすると窮屈になってしまうので、ブロンドのプリンセスもいれば色んな髪色のプリンセスもいる、ということを理解し受け入れることができればいいと思っています。
Smileがもう少し大きくなったら、多角的な考え方を練習できるような絵本も一緒に読み、勉強していきたいと思います。
(シンデレラに見とれる2歳7ヶ月の頃のSmile)