ハワイの聖地

6歳10ヶ月。

昨日はハワイ島のコナ方面からヒロに車で来たのですが、マウナケア山付近では人だかりが。

姉からは、超大型の望遠鏡の建設に反対する住民による大規模なデモが行われていると聞いていたのですが、かなりの人だかりでした。

マウナケア山は、ハワイ諸島の中で一番高い火山です。Smileが生まれる前に2回ほど登ったことがありますが、そこから見える景色は言葉を失うほどの美しさ。

ここはハワイ先住民にとっては、一番の聖地とされているようですが、今回はここに天体観測用に天文台が建てられるということで反対運動が起きているようです。

観光地として日本人にも人気のハワイ。でもここにも先住民の歴史はあり、アメリカを始めとする諸外国による影響で、その文化がどんどん消えつつある。

そこに日本も加わっているのを聞くと、科学の発展や教育のためとはいえ、悲しくなります。

グローバル化の背景には白人社会による植民地支配があり、英語の浸透によってなくなりつつある言語や文化もある、と以前書きましたが、バイリンガル育児をする際にこの点は忘れずにいたいと思っています(過去の記事『英語格差という問題』)。

Smileにも、ただ英語を話すのでなく、自分の生まれた国のルーツや文化も知って欲しいし、英語の背景にある歴史もいずれ知って欲しい。そしてわたしも学び直したい、と改めて思います。

これは10年ほど前にマウナケア山で撮影した日没後の景色。

【参考記事】

ハワイ・マウナケア山で新天文台建設反対のデモ続く

ハワイ島の超大型望遠鏡計画、先住民グループが工事を阻止