子どもの発想 と 大人の固定概念

4歳3ヶ月。

少し前に、ジュキさんの記事『「上手になる」ように教えるのは簡単』を読み、6歳の頃の記憶が蘇りました。

小学校1年生のときに、図工で作ったものを学校全体で展示する機会があったのですが、

わたしが作ったのは、ピンクのコアラ。

今思えば、なぜピンクにしたのだろうと不思議ですが、その時 校長先生が母に言った言葉がとても嬉しかったのは覚えています。

「固定概念に囚われない発想が素晴らしい」

大人になった今は、コアラを描けと言われたら、おそらくグレーを選びます。

でも あくまでもそれは わたしの固定概念。

意識はしていなくても、Smileと時間を過ごしていると、自分が色んな固定概念に縛られているのを感じます。

そして昨日。家族で近所のインドカレー屋さんに行ったときのこと。

待っている間、食器棚に貼ってある鳥の絵を見たSmileが、店主の方に聞きました。

  • Smile: あの絵、誰が描いたの?
  • 店主:わたしの叔父さんが描いたんだよ。Smileちゃん、鳥の絵、描ける?
  • Smile: 《恥ずかしがって》描けないよー。《夫に向かって》パパ、鳥の絵描いてよ
  • わたし:Smileが描いてみたら?
  • Smile: え〜。描けないよ
  • 夫:ほら、めじろ 見たじゃん。
  • Smile: めじろ、どんなだったかな。

そう言って、しばらく考えて鳥の絵を描きだしたSmile。出来上がった絵を見て、驚きました。

てっきり横向きの鳥を描くと思っていたから。

Smileが描いたのは、正面から見た鳥。

「鳥」というと、どうしても横向きの絵を想像してしまいます。目にする絵が大体 横向きだから。でも それはわたしの中の「鳥」のイメージ。

「ああ、見本を描かなくて良かった」と思いました。Smileの頭の中にあった鳥が そのまま見れたから。

わたしの目線で見た世界を そのままSmileに押し付けたくない。改めて そう思った出来事でした。

上手下手ではなく、「どう自分で絵を作りあげるか」を見てみたいというジュキさんの言葉が心に響きます。

わたしが小学校1年生のときに作ったコアラ。母に「あのときのこと覚えている?」と聞いたら、探し出してくれました。