子どもの発想力

4歳1ヶ月。

昨日、近所の とんかつ屋さんで食べていたときのこと。

「洋服が ぬげちゃったから ここにおくね」

一瞬なんのことを言っているのだろう、と横を見ると、Smileがお皿に とんかつの衣を置いているところでした。

そうか。とんかつの「衣」が「洋服」ということか。

  • わたし:うん。お洋服 脱げちゃったね。
  • Smile: なんで ぬげちゃったんだろうね。
  • わたし:うん。なんでだろうね。

もし正しく言うならば、「とんかつの衣が剥がれた」。でも、この「洋服が ぬげた」という発想がとても自由で、微笑ましかった。

以前、Smileが「猫じゃらしがあるなら 犬じゃらしはある?」と聞いてきたとき、「じゃらす」という動詞を初めて思い浮かべましたが、それと似たような感覚に陥りました(過去の記事『犬じゃらし』)。

いままで無意識に「とんかつの衣」と使っていたけれど、「衣」は確かに衣服も指すな、と。身体を覆う衣服と同じように、肉や野菜を包むものだから「衣」。

Smileは それを感覚的に「洋服」と呼んだ。

大人の発想では思いつかない表現だなぁ、と感心。

今のSmileは、発想に枠組みがない、いわば自由な状態。これからSmileは たくさんの語彙や表現を身につけていくと思います。

それによって、Smileの考え方や表現の仕方も形づくられていくでしょう(関連記事『アカデミック・ライティングと型』)。

だけれど、こういった縛られない表現も いつまでも持っていて欲しいなぁ。

そんなことを帰り道、思いました。

子どもの自由な発想に ハッとさせられる日々です。