ちょっと怖い『3匹の子ぶた』

3歳4ヶ月。

1歳7ヶ月のときからプリスクールに通い始めたSmileですが、そのときに初めて読み聞かせてもらったのが、The Three Little Pigs (『三匹の子ぶた』)。原作に近いこの絵本、有名なディズニーのお話と違い、ちょっと怖い物語になっています。

お金のないお母さんぶたは、3匹の子ぶたが自分たちの力で生活できるように、外の世界へ送り出します。 1匹目の子ぶたは、わらで家を建てます。でもあっけなくオオカミに吹き飛ばされて食べられてしまいます。 2匹目の子ぶたは、木の枝で家を建てます。それもまたオオカミに吹き飛ばされて食べられてしまいます。 3匹目の子ぶたは、レンガで家を建てます。同じようにオオカミは吹き飛ばそうとしますが、レンガで作られた家は頑丈でびくともしません。 どうにかして3匹目の子ぶたを食べたいオオカミは、あれこれ知恵をつかって、子ぶたを呼び出そうとしますが、いつも子ぶたの方が一枚上手。

最後は、あっけなく子ぶたに食べられてしまうオオカミ。ちょっと残酷ですが、なぜかSmileは大好き。

ハッピーエンドで終わる物語も良いですが、原作に近い物語も味があって、わたしも気に入っています。


そして、この物語をオオカミの目線で書いたものが、The True Story of the Three Little Pigs(『三びきのコブタのほんとうの話』)。

『3匹の子ぶた』では、悪の象徴として描かれてきたオオカミですが、それには背景があり、書き手によって、事実はいかようにも変えられるということも伝わってきます。メディア・リテラシーに関しても考えさせられ、なかなか興味深い内容です。

まだ少しSmileには難しかったようですが、繰り返し一緒に読み、子ぶたからの視点だけでなく、オオカミの視点から見た物語を考えられたらと思っています。