五感に働きかける インプット

4歳8ヶ月。

英語での語り掛けを始めてから、3年。

発話が出るまでは、とにかくインプットでした。

量も もちろん ある程度は大切ですが、それ以上に意識してきたのが意味のあるインプット(過去の記事『意味のあるインプット』)。

レベルにあってない語り掛けをしたり、動画ばかりを見せたりはしませんでした。1歳という低年齢もありますが、英語の取組みで使ってきたのは、身の回りにある物だけ。

そして、耳や目からだけでなく、触覚、味覚、嗅覚に働きかけるインプットが効果的だったように思います。インタラクティブなインプットという点では、動画や音源のかけ流しとは 少し異なるかもしれません。

触るだけで、物の硬さ(hard/  soft)、温度(cold/ hot)、滑らかさ(smooth/ rough)を教えられるし、味わうだけで、色んな味(sour/ sweet/ bitter/ salty)を舌で覚えられるからです。

下の動画は、1歳10ヶ月のSmile。味覚以外の感覚に働きかけて インプットをしています。

この時期は、とにかく「インプットとリピート」の時期で、自発的に発話出てきたのも この時期。


      • Smile: 《桃を持って》おおきい。
      • わたし:That's big! (大きいね)
      • Smile: 《小声で》big.(おおきい)
      • わたし: Can you put the peach in the box? Yeah?(桃を箱の中に入れられる?)
      • Smile: 《桃を戻そうとする》
      • わたし:There you go. Thank you. And what else do we have?(ほら。ありがとう。他には何がある?)
      • Smile: Egg!(卵!)
      • わたし:Egg? Yes. You're right! Eggs.(卵?そう。その通りね。卵)
      • Smile: 《卵のパックを持ち上げる》
      • わたし:That's it. Thank you. Eggs. Thank you.(そう!ありがとう。《複数形にして》卵ね。ありがとう)
      • Smile: Eggs.(卵)
      • わたし:And what else do we have? What's in the box?(あとは?何が入ってる?)
      • Smile: Apple!(りんご)
      • わたし:Apples? Those are peaches.(りんご?それは桃だよ)
  • 動画では、Smileの日本語を英語に言い換えています。会話は止めずに、肯定しながら訂正。

    遠回しな訂正は、伝わらない場合も多いですが、"egg"を"eggs"に言い換えるなど、効果的なときも多いです。ただ、この時点では「"-s"を付ける」という風には気が付いてはいません。

    この後、触らせたり、匂いをかがせたりしています。リピートが多いですが、リピートは とても大事な要素。

    リピートを繰り返すことで、インプットの文法的要素に気がつき(noticing)、インプットが内在化します(intake)。その繰り返しで、アウトプットに繋がってきます。

    ここで大事なのが、そのインプットに「気がつく」かどうか。気がつかなければ、それはインプットの役割は果たしていないのかもしれません。

    そういう意味で、発話が出るまでは、五感に働きかけるインプットも良いのかなと思います。

    自発的な発話が出るまでは、食いしん坊のSmileには、食べ物を使った働きかけが一番 効果的でした。